発泡スチロールへの転写ってできるの?

こんにちは。SPG広報担当です。

さて、今回は転写素材について考えてみたいと思います。
今回の題材は「発泡スチロール」です。
発泡スチロールといえば、梱包材や部屋の装飾品など身の回りでもよく見かける素材ですよね。

今回、素材の性質について素人の広報担当はSPGの技術担当者にいろいろ教えてもらいました。
では、さっそく発泡スチロールについて考えていきましょう。

発泡スチロールの特徴は、軽くて加工がしやすいこと。
この特徴が好まれて、最近ではDIYなど自分で行うリフォームなどで使われることも増えているようです。

一方、化学的な性質としては、一般的に思い浮かべるプラスチックとは少し違います。

<発泡スチロールの化学的性質>
・耐熱性が低い(90℃の熱にもつかどうか……)
・耐水性が高い(水をはじきやすいとも言えます)
・シンナーなどで簡単に溶ける
・油にも溶ける

こんな性質のため、大変なのがすでに加工された製品への色付け(絵付け)です。

「発泡スチロールに綺麗に色を付けるにはどうしたらいいですか?」
という疑問が出てきますよね。

水は弾く、シンナーでは溶ける。これでは、水性インクも溶剤インクもうまくいきそうにありません。
さらに、熱に弱いので熱転写も難しい。ではどうしましょうか? ということですね。

よくある手法としては、木工用ボンドなど水性で粘度の高いものを一層下地として塗るとその後の加飾が安定するそうです。
色付けにはアクリル絵の具がいいのだとか。

では、SPGとしては、発泡スチロールにシンプリはできるのか? と思うわけです。

すでに今までのサンプルでもご紹介の通り、発泡スチロールへのシンプリ転写は可能です!
※ただし、通常のプラスチックと同等の強度を得るのは難しいです。強度を求める場合はトップコートなどが必要になります。

実際の転写サンプルがこちらです。

発泡スチロールも色々ありますが、密度が高く表面が滑らかなものの方が転写がしやすく見栄えもよくなります。

シンプリ転写は、熱を使わない転写なのでこのような素材にも転写ができるんですね。

特殊な接着剤インクと、シンプリ転写の方法では発泡スチロール上で弾かず溶かさずに転写を行うことが可能になっています。

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シンプリ・システムでタイルへ転写

SPG広報担当です。
今回は、シンプリ・システムを利用したタイルへの転写方法をご紹介します。

①画像の印刷1.水転写紙に印刷する

シンプリ転写紙にレーザープリンタなどで画像を印刷します。

透明素材に内側から転写をし反対側から見たい場合は正像で。転写した側から見たい場合は鏡像で印刷します。
デザインが淡い色の場合や転写対象物に色がついている場合は白トナーを使用した印刷の方が綺麗です。

②接着剤インクの印刷作業02_接着剤インクを印刷す

接着剤インクを①で印刷した画像の上に印刷します。

印刷した画像より、若干大きくしたベタデザインを作り、サンリュウが開発した接着剤インクを専用のインクジェットプリンタを使って印刷します。
印刷したデザインに接着剤インクがズレて印刷されないよう、位置合わせに注意が必要です。

③タイルへ転写紙を貼り付ける作業03_転写紙を対象物に位置

転写紙と対象物を位置合わせします。

対象物のサイズに合わせて、シンプリ転写紙をカットします。
印刷画像が薄い色の場合、転写紙の裏側から見えづらいため位置合わせが難しいことも。
そんなときは、デザイン印刷時(①)のところで、トンボも含めて印刷し、正確なカッティングをして位置を合わせましょう。

④転写紙を湿らせる作業04_霧吹きで水を吹きかけ

霧吹きで転写紙に水をかけます。

転写紙を対象物に貼り付けたら、今度は霧吹きで全体に水を吹きかけます。
デザインが透けて見えるくらいになったら、柔らかいスポンジで空気を抜くように上からゆっくりと押さえていきます。
終わったら、再度霧吹きで水を吹きかけると、シンプリ転写紙が剥離しやすくなります。

⑤転写紙の除去作業05_転写紙を剥がす

シンプリ転写紙をゆっくりと除去します。

④で十分に湿らせたシンプリ転写紙を、ゆっくりとスライドさせるように剥がしていきます。
この段階ではデザインの位置調整はできませんので、③の段階で位置を合わせておくことが大切です。
※スライドが早すぎたり、紙を浮かせてしまうとデザインが崩れることがあるので注意。

⑥完成!作業06_完成です

シンプリ転写紙をはがした後、まだ表面はぬるぬるとしています。デザイン画像はほぼ固定されているので、再度霧吹きで少量の水を吹きかけます。
その後、時間を空けずに柔らかい布を使用して、表面のぬめりをやさしくふき取ってください。
自然放置で1~2週間程度(時期による)で完全硬化します。

以上、シンプリ・システムを使ったタイルへの転写でした。
※未確認の対象形状や素材があります。印刷方法にお悩みのさいは、(株)サンリュウ(までご相談ください。

転写サンプル紹介編②

展示会に置いていたシンプリで作ったサンプルのご紹介その2です。

①木材・竹素材

IMG_0664

もともとは無地プレートですが、和っぽく富士山と波を。

 

②酒瓶

今回は空いた酒瓶に転写していますが、非加熱転写を活かせば、中身の入ったボトルでも転写可能です。

例えばお祝い事で数本しか用意しないような、写真やメッセージなどを入れたシャンパンボトルなどで利用できるのではないでしょうか?

③タイル

シンプリ・システムでは、無地タイルにも簡単に絵付けできます。

次回は、シンプリを使ったタイルへの転写方法を簡単にご紹介しようと思います。